当会は、街づくり企業町会としては日本で最も歴史ある団体の一つとして、1982年2月に大阪青年会議所地元有志と(株)そごう渉外室によって設立されました。その後、2001年12月には法人格を取得し、「NPO法人 長堀21世紀計画の会」となり、2013年10月には会名称を「NPO法人 御堂筋・長堀21世紀の会」に変更しましたが、一貫して当会エリアの賑わい創出、活性化を目的に長堀・心斎橋・南船場地域の様々な企業・商店を中心に現在約140の企業や個人で組成されている街づくり団体です。

当会活動の推進にあたっては、日々の活動を協議し、具体的活動をおこなう4部会および事務局を組織し、活動をおこない、その活動内容の是非および会運営内容については、決議機関である「理事会」、最高意思決定機関の「総会」で審議・決議をおこなっております。

当会がこれまで取り組んできたのは、大きく、街づくりの提言活動、イベント運営、環境保全美化清掃活動、親睦・交流活動です。また活動の成果は挙げていけばきりがありませんが、代表的なものとして下記があります。
 ①当会発足当初の目的でもあった長堀通り周辺の活性化を目指し、地下鉄・長堀鶴見緑地線誘致及び地中、地上の総合的整備の提言を関係各機関(大阪市、国土交通省等)に対し、長年に渡りおこなってまいりました。結果、地下鉄・長堀鶴見緑地線が1996年12月に心斎橋から京橋間が開通、翌97年8月には心斎橋から大正までの間が開通し、我々の地域に地下鉄4路線3駅が連携した形で誕生しました。
 ②長堀鶴見緑地線全面開通に合わせて、Osaka Metro「長堀橋駅」~「心斎橋駅」~「四ツ橋駅」間の全長約730メートルを東西に結ぶ地下街として「クリスタ長堀」、地下3階3層自走式の日本最大級の地下駐車場(1030台)が開業するなど、地元住民のアイデアを具現化した地上・地下一体の空間構成が完成しました。
 ③2019年3月には、大阪市が「御堂筋将来ビジョン」を発表しましたが、当会含め御堂筋沿道街づくり3団体からの”御堂筋をパーク・ストリートへ”の提案がそのビジョンに反映されております。
 ④地元美化活動にも熱心な取組みを継続しており、主なものとして、十数年の長きにわたり「たばこ市民マナー向上」の啓発活動に取り組んできました結果、2021年4月1日から長堀通の堺筋・四ツ橋筋間が「喫煙禁止地区」に指定されました。

こういった活動とも相まって、長堀・御堂筋エリアには、1996年の「シャネル」出店を皮切りに「ルイ・ヴィトン」「カルティエ」「ハリー・ウィンストン」「ジョルジオ アルマーニ」「マックスマーラ」「エルメス」「クリスチャン ディオール」「ショーメ」「フェンディ」等々、世界のラグジュアリーブティックを中心に現在は50数店舗のブランドショップが出店することになり、ホテル、商業施設、オフィスビルなど多様性に富んだ街となったこともあり、地価は大幅に上昇し、街のイメージアップにも繋がっております。
 その結果、国内だけでなく、海外から来訪されるお客様にとりましても、非常に魅力ある街と評価されております。

前述、「御堂筋将来ビジョン」の考え方を具現化する取組みとして、1)キッチンカー出店やイベント開催による賑わい創出、2)エリアの感度をより高める花壇の設置、3)安心で快適な道路となる不法駐輪対応 など、道路の可能性を広げる取組みを継続して実施しております。
 また、アートと触れ合うインスタレーションの設置、くつろげる滞留空間となる工夫なども検討しており、あらゆる可能性を視野に、果敢にトライアルを進めたいと考えております。

安全で快適に、そして豊かに過ごすことの出来る持続可能な都市・エリアの創出に繋げられることを願い、当会活動を続けてまいりますので、ご理解・ご協力を心よりお願い申し上げます。

理事長 小室孝裕(2024年6月)